【軽自動車】ナンバープレートの種類を解説!費用・期間・手続き方法までを完全ガイド

悩み・疑問

軽自動車のナンバープレートは、一般的に黄色のプレートに黒い文字というデザインが定着していますよね。

しかし、「街中で白いナンバープレートの軽自動車をよく見かけるけど、あれは一体何?」と疑問に思ったことはありませんか?

2025年現在、軽自動車で取得できるナンバープレートは大きく分けて自家用・事業用そして、図柄入りナンバープレートと呼ばれる白いナンバープレート3種類あります。

この記事では、「軽自動車のナンバープレートの種類」について徹底的に解説します。

単に色やデザインが変わるだけでなく、その背景にある制度や、取得するための費用、期間、具体的な手続き方法まで、白いナンバープレートに関する情報もピックアップしました。

この記事のポイント

  • 軽自動車の白ナンバーは3種類
  • フルカラーには寄付金が必要
  • 通常のナンバーより費用と時間がかかる
  • 地域によって図柄は違う

軽自動車のナンバープレートの種類|基本の3種類を解説

軽自動車のナンバープレートは、自家用、事業用、そして特別なイベントを記念した特別仕様の白いナンバープレートに大きく3種類に分けられます。

その中で最も一般的に見かけるのは、黄色い背景に黒い文字の自家用ナンバープレートです。これは、普通車との識別を明確にするため、昔から軽自動車に割り当てられてきたおなじみのデザインです。

一方、ヤマト運輸や佐川運送などの運送業などで使用される事業用の軽自動車は、黒い背景に黄色い文字のナンバープレートが交付されます。

出典:軽自動車検査協会

そして、近年注目を集めているのが、特別仕様のナンバープレートです。特定のイベントや地域振興を目的に導入されたこのプレートは、軽自動車でも普通車のような白いナンバープレートに、さまざまな図柄をあしらったデザインを選ぶことができるようになりました。

これらの特別仕様のナンバーは、単に個性を表現するだけでなく、イベントや地域の支援にもつながるため、多くのユーザーから支持を得ています。

2025年で変更できる白ナンバーは3種類

2025年現在、軽自動車でも取得できる白いナンバープレートには、大きく分けて3つの種類があります。これらは、特定のイベント開催や地域振興を目的とした「特別仕様ナンバープレート」で、従来の黄色いナンバープレートとは一線を画すデザインが特徴です。

過去に交付されていたラグビーワールドカップや東京オリンピック・パラリンピックの特別仕様ナンバープレートはすでに交付を終了していますが、現在は別の3種類のナンバープレートが交付されています。

これらの特別仕様ナンバープレートは、単に車の外観を好みの見た目にするだけでなく、寄付金というかたちで社会貢献にも繋がります。

例えば、特定のイベントや地域の交通インフラ、環境保護活動などを支援する目的で、交付手数料に上乗せして寄付を行うことができます。寄付をすることで、フルカラーの鮮やかなデザインを選ぶことが可能となり、より個性的なナンバープレートが手に入ります。

このように、2025年現在、軽自動車ユーザーは、「全国共通デザイン」のナンバープレート、「地域別デザイン」のナンバープレート、そして「期間限定」の特別仕様ナンバープレートという3つの大きな選択肢の中から、自分にぴったりの白いナンバープレートを見つけることができるのです。

それでは、それぞれのナンバープレートについて、さらに詳しく見ていきましょう。

全国版図柄入りナンバープレート

全国版図柄入りナンバープレートは、47都道府県それぞれの花をモチーフにしたデザインが特徴です。全国共通のデザインであるため、どの地域に住んでいても申し込むことができます。

この全国版図柄入りナンバープレートの大きな特徴の一つは、寄付金の有無でデザインが選べる点です。

交付手数料に加えて1,000円以上の寄付をすることで、フルカラーの鮮やかなデザインを選択できます。寄付をしない場合は、モノトーン版が交付されます。

出典:軽自動車検査協会

集められた寄付金は、安全・安心で楽しいお出かけを通じて日本を元気にするための取り組みに活用されます。具体的には、交通事故の削減、高齢者や障がい者を含むあらゆる人の移動を円滑化する取り組み、観光振興、環境負荷の軽減などに役立てられています。

全国版図柄入りナンバープレートは、2022年4月18日から交付が開始されており、交付期間は2027年4月30日までと定められています。この期間を過ぎると、新規の申し込みやナンバー変更はできなくなるため、興味がある方は早めに手続きを検討しましょう。

交付期間:2022年4月18日~2027年4月30日

デザインは、全国の県花がバランスよく配置されており、愛車に彩りを与えながら、日本の美しさと元気を表現するのにぴったりです。

また、軽自動車の場合、プレート全体に黄色の枠線が入るデザインになっていますが、ナンバーフレームを装着すれば、この枠線はあまり目立たなくなります。

地方版図柄入りナンバープレート

地方版図柄入りナンバープレートは、地域の風景や観光資源をデザインに取り入れたユニークなナンバープレートです。

これは、その地域に住む人々が、愛車を「走る広告塔」として活用し、地域の魅力を全国に発信することを目的に導入されました。

地方版図柄入りナンバープレートは、導入地域が限られているため、誰でも申し込めるわけではありません。

自分の住んでいる地域が対象かどうかは、事前に確認が必要です。デザインは地域によって異なり、富士山、鳥取砂丘、徳島の阿波踊り、熊本城、沖縄の首里城など、その土地を象徴するものが描かれています。

全国版と同様に、地方版も寄付金の有無でデザインが選べます。交付手数料に加えて1,000円以上の寄付をすることで、フルカラー版の鮮やかなデザインを選択できます。

出典:軽自動車検査協会

集められた寄付金は、地域の交通改善や観光振興などに活用され、住民の生活向上や地域経済の活性化に貢献します。

地方版図柄入りナンバープレートには交付期間の定めがなく、2018年から順次導入されており、今後も新たな地域が追加される予定です。そのため、一度取得すれば、ナンバー変更の必要がない限り、使い続けることができます。

あなたの愛車に、地元への愛着と誇りを表現する地方版ナンバープレートを付けて、地域の魅力を発信してみませんか?

大阪・関西万博特別仕様ナンバープレート

2025年に開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)を記念して作られたのが、この特別仕様ナンバープレートです。

「大阪・関西万博のワクワクを、感動を、あなたの車に」というコンセプトのもと、万博の公式ロゴマークのフォルムをモチーフにデザインされています。

このナンバープレートの大きな特徴は、大阪・関西地域に住んでいなくても、全国どこからでも申し込める点です。そのため、日本中の人々が万博の開催を応援し、その盛り上がりを共有することができます。

この大阪・関西万博特別仕様ナンバープレートも、寄付金の有無でデザインが変わります。交付手数料に加えて、万博開催に関連した交通サービスの充実などを支援する目的で1,000円以上の寄付をすることで、赤色が印象的なフルカラー版を選択できます。寄付をしない場合は、モノトーン版が交付されます。

大阪・関西万博特別仕様ナンバープレートは、2022年10月24日から交付が開始されており、交付期間は2025年12月26日までと定められています。この交付期間を過ぎると、新規の申し込みやナンバー変更ができなくなるため、万博の記念として手に入れたい方は、早めに手続きを済ませることが重要です。

交付期間:2022年10月24日~2025年12月26日

万博のロゴマークが散りばめられたデザインは、未来に向けた希望と活力を感じさせ、愛車に特別な彩りを与えてくれるでしょう。

変更の手続き方法

軽自動車のナンバープレートを、通常の黄色いプレートから図柄入りナンバープレートに変更する手続きは、主に以下の3つの方法があります。

ご自身の状況や希望に合わせて最適な方法を選びましょう。

  • ウェブから申込む
  • 窓口で申し込む
  • 代行業者にお願いする

最も手軽で一般的な方法です。インターネット上で手続きが完結するため、自分のペースで進められます。

また、軽自動車検査協会事務所への来所回数がナンバープレートの受取りの1回で済むため、何回も来所したくない方におすすめです。

  • 申し込み「図柄ナンバー申込サービス」のウェブサイトにアクセスし、必要事項を入力します。ナンバーはそのままでデザインのみ変更するか、希望番号に変更するかを選べます。
  • 交付料金・寄付金の支払い申し込み完了メールに記載された期限までに、交付手数料や寄付金(フルカラーの場合)を支払います。
  • 入金確認・書類準備入金確認メールが届いたら、指定された期間内に管轄の軽自動車検査協会事務所で手続きを行います。ナンバー交換の場合は、事前に「自動車登録番号標交換申請書」をダウンロード・印刷しておきましょう。
  • ナンバープレートの交換入金確認メールに記載された交付可能期間内(1ヶ月)に、最寄りの軽自動車検査協会事務所に赴き、新しいナンバープレートを受け取って取り付けます。

インターネットでの手続きに不安がある場合や、直接相談したい場合に適しています。

  • 窓口で申請管轄の軽自動車検査協会の事務所に隣接する「希望番号予約センター」の窓口で、申請書に必要事項を記入して申し込みます。
  • 交付料金・寄付金の支払い窓口で交付料金や寄付金を支払います。
  • ナンバープレートの交付・交換交付予定日に再度窓口に赴き、新しいナンバープレートを受け取って交換します。

窓口での申込みの場合は、申込みとナンバープレートの受取りに少なくても2回の来所が必要です。

手続きの手間を省きたい方や、平日に時間が取れない方に最適な方法です。

  • ステップ1:委託の依頼車の購入店や信頼できる整備工場に、ナンバープレート変更の手続きを依頼します。
  • ステップ2:必要書類の提出委託先に車検証などの必要書類を預けます。
  • ステップ3:支払い交付手数料と寄付金に加え、別途代行手数料を支払います。

この方法では、書類の準備からナンバーの取り付けまで、全てを任せられるため、非常にスムーズです。

手続きに必要なものと費用・期間の目安

項目自分で手続きディーラー等に委託
必要な書類車検証、申請書など車検証、委任状(委託先が用意)など
費用約7,000円~10,000円(交付料金) +1,000円~(寄付金)約7,000円~10,000円(交付料金) +1,000円~(寄付金) +3,000円~5,000円(代行手数料)
期間入金確認から10日程度(土日・祝日を除く)委託先と要相談(通常より数日長くなる場合あり)

※希望番号を申し込む場合は、抽選にかかる日数も加算されます。

※字光式ナンバープレートや事業用軽自動車は、図柄入りナンバーを取得できませんのでご注意ください。

金額・料金と維持費の目安

図柄入りナンバープレートに変更する際にかかる費用は、主に「交付手数料」と「寄付金」の二つに分けられます。金額は、選択するデザインや地域によって異なります。

交付手数料はナンバープレートの製作や交付にかかる基本的な料金です。

軽自動車の図柄入りナンバープレートの場合、目安となる金額は約7,000円から10,000円程度です。

この料金は、お住まいの地域によって異なるため、正確な金額は管轄の予約センターで確認する必要があります。寄付を行わない場合は、この交付手数料だけでモノトーン版のナンバープレートを取得できます。

フルカラー版のナンバープレートを希望する場合は、交付手数料に加えて寄付金が必要となります。

寄付金の金額は1,000円からで、それ以上の金額を自由に設定することも可能です。この寄付金は、ナンバープレートのデザインをフルカラーにするための費用であると同時に、特定のイベントや地域の取り組みを支援するためのものです。

例えば、大阪・関西万博特別仕様ナンバープレートの場合、寄付金は万博に関連した交通サービスの充実などに活用されます。また、全国版や地方版の図柄入りナンバープレートの寄付金は、交通改善や観光振興、環境負荷の軽減などに役立てられます。

一度取得した図柄入りナンバープレートに、特別な維持費はかかりません。通常のナンバープレートと同様に、自動車税や高速道路料金が変わることもありませんのでご安心ください。

ただし、紛失や破損、汚損などによって再交付が必要になった場合は、再び交付手数料が発生します。

また、図柄入りナンバープレートは、通常のペイント式ナンバープレートと異なり、アルミ製のプレートにラッピングシートを焼き付けているため、耐久性がやや劣る場合があります。飛び石や洗車機の使用、経年劣化によって塗装が剥がれる可能性が、通常のプレートよりも高いと言われています。

これらの費用と特徴を理解し、自分の予算やこだわりに合わせてナンバープレートを選ぶと良いでしょう。

【地域別】軽自動車用ナンバープレートの種類と特徴

日本各地のナンバープレートは、単なる識別記号ではありません。その土地の風景や名産品、歴史文化をデザインに取り入れた「動く広告塔」として、地域の魅力を発信しています。

特に軽自動車の図柄入りナンバープレートは、愛車を通じて地元への愛着や誇りを表現する手段として人気です。

大都市圏では、車両数の多さや経済活動の活発さが反映され、多様なデザインが普及している一方で地方ではその土地ならではの歴史や自然を象徴するデザインが豊富に展開されています。

それでは、各地域の具体的なナンバープレートの特徴について、詳しく見ていきましょう。

東京の特徴と傾向

出典:産業労働局HP

東京都のナンバープレートは、全国でも群を抜いて登録台数が多いため、その番号体系は複雑かつ多様です。

その理由は、車両数が膨大なため、数字だけでなくアルファベットを組み合わせた表記も広く普及しているからです。

また、日本の経済の中心地であることから、業務用のバンやタクシー、配送車両など、法人名義や事業用車両の登録が非常に多いのも特徴のひとつといえるでしょう。

一方で、個性を重視する個人ユーザーの間でも図柄入りナンバープレートの導入が進んでおり、特にオリンピック・パラリンピックや地域振興をテーマにした洗練されたデザインは人気で、東京という都市の多様な価値観を反映しています。

大阪の地域的な違い

大阪府のナンバープレートは、関西圏全体の自動車需要の高さを象徴しています。

大阪特有の特徴として、都市名を反映した「なにわ」ナンバーが挙げられます。これは大阪市中心部の象徴的な存在として知られているためです。

また、個人利用の乗用車が多い一方で、商業施設や物流業が集中しているため、商用車や軽貨物車両の登録数も全国的に見ても上位です。大阪のナンバープレートは、生活と経済活動の両方を強く反映しているのです。

京都のデザインと特色

出典:京都府HP

京都のナンバープレートは、全国的にも特異な存在です。その理由は、歴史都市の景観を重視する文化的背景から、住民の間では「景観と調和したデザイン性」が重視される傾向にあるからです。

京都のナンバープレート中でも特に注目されるのが、京都を象徴する寺社仏閣や伝統工芸をモチーフにした図柄入りナンバープレートです。

これは、自動車が単なる移動手段としてだけでなく、地域文化を表現する媒体としての役割を担っていることを示しています。

また、軽自動車でも図柄入りナンバーを選べるため観光都市としてのブランドを日常から発信できる点も支持されています。

静岡県のご当地事情

出典:静岡県自動車会議所HP

静岡県のナンバープレートは、地理的な特徴を反映して多様性に富んでいます。

これは県土が東西に長いため、東部・中部・西部で登録区分が異なり、それぞれの地域で需要や特徴が分かれているためです。

たとえば、静岡市や清水市周辺では通勤や生活利用の乗用車が多く、浜松市や富士市周辺では製造業や農業に関連する産業用車両の比率が高いのが特徴といえるでしょう。

また、富士山をモチーフにしたご当地ナンバープレートも人気で、観光振興や地域のPRに貢献しています。

群馬県で見られる特徴

出典:群馬県HP

群馬県のナンバープレートは、産業と生活の両側面を映し出しています。

農業や工業が盛んなため、軽トラックや商用軽自動車の登録が目立ちます。一方で、高崎市や前橋市などの都市部では、通勤や日常の足として軽自動車が広く普及しています。

ご当地ナンバープレートでは、「草津温泉」の観光資源をモチーフにしたデザインが導入され、地域の魅力を内外に発信する役割を担っています。

これらのナンバープレートは、住民の誇りや地域愛を表現する象徴ともいえるでしょう。

兵庫県の番号区分

兵庫県は、神戸・姫路・尼崎といった主要都市ごとに番号区分が分かれており、地域ごとの人口や規模に応じて登録台数に大きな違いが見られます。

特に神戸は、観光や港湾都市としての性格を持つため、自家用車だけでなくレンタカーや観光バスの登録も目立ち、図柄入りナンバーの導入率も比較的高い傾向にあります。

また、北部の但馬エリアでは農林業用の軽トラックが多く、南部の阪神エリアでは通勤用の乗用車が多いなど、利用目的に明確な地域差が見られるのも特徴です。

香川県の特徴と背景

香川県のナンバープレートは、全国的に見ると登録台数は少ないものの、ご当地デザインに強い特徴があります。

その中でも最も有名なのは、「讃岐うどん」や「瀬戸内海の島々」をモチーフにした図柄入りナンバーで、地域の文化や自然を前面に押し出したデザインは全国的にもユニークです。

また、軽自動車の利用率が高い香川県では、日常生活に欠かせない軽自動車に図柄入りナンバープレートが広く採用されています。

図柄入りナンバープレートは地域の魅力を外部に発信する役割も担っており、観光立県を目指す取り組みの一環としても位置づけられているといえるでしょう。

3種類のナンバープレートで軽自動車をイメチェンできる!

最後にこの記事のポイントをまとめます。

  • 2025年現在取得できる白ナンバーは3種類ある
  • 全国版図柄入りと大阪・関西万博特別仕様は期間限定
  • フルカラーは交付手数料に加えて1,000円以上の寄付が必要
  • 寄付金は地域の社会貢献になどに活用される
  • 取得方法はウェブ・窓口・代行業者に委託の3つの方法がある
  • 図柄入りナンバーの取得には交付までには10日程度の日数が必要
  • 図柄入りナンバープレートに維持費はかからない
  • 白いナンバープレートでも扱いは軽自動車のまま
  • 地方版図柄入りナンバープレートは地域ごとの特色がある
  • 字光式ナンバーや事業用軽自動車など特定の車は取得できない

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